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82歳刺殺 自衛官逮捕/京都 容疑認め「誰でもよかった」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 京都市のマンションで住人の無職岡田好次郎さん(82)が刺殺された事件で、京都府警東山署捜査本部は11日までに、殺人の疑いで、住所不定、陸上自衛官水島千翔容疑者(21)を逮捕した。「(岡田さんと)面識はなく、誰でもよかった」と容疑を認め、「今回逮捕されていなければ、また人を殺すつもりだった」との趣旨の供述をしている。捜査本部は裏付けを急ぐとともに、詳しい動機を調べる。10日に逮捕、11日に送検した。
 逮捕容疑は3日午後7時55分ごろ、京都市東山区のマンション2階と3階の間にある階段踊り場付近で、岡田さんの背中を刃物のようなもので複数回突き刺し、失血死させた疑い。
 捜査本部によると、刺し傷の一部は心臓や肺に達していた。現場には現金数万円が入った財布が残され、無施錠だった岡田さんの部屋も荒らされた形跡がなかった。
 周辺の防犯カメラの映像などから水島容疑者が浮上。歩いて現場から離れ、電車で移動したとみられる。10日、東京都内の宿泊施設から出てきたところを捜査員が確保。持っていたリュックサックから、凶器とみられる包丁(刃渡り十数センチ)を押収した。
 陸上自衛隊中部方面総監部などによると、容疑者の階級は3等陸曹。2021年4月に入隊し、昨年6月から祝園分屯地(京都府精華町)に勤務していた。