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沖縄のプラごみ まず減量を 万国津梁会議の浅利氏講演 リサイクルのコスト高く


沖縄のプラごみ まず減量を 万国津梁会議の浅利氏講演 リサイクルのコスト高く 沖縄のプラスチックごみ問題について万国津梁会議の提言などを紹介する環境講演会=11日、那覇市松尾の八汐荘
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 おきなわアジェンダ21県民会議(会長・玉城デニー知事)は11日、プラスチックごみ問題について考える環境講演会を那覇市松尾の八汐荘で開いた。「プラスチック問題に関する万国津梁会議」委員長を務めた総合地球環境学研究所の浅利美鈴教授を講師に招き、沖縄特有の課題や提言の内容などを紹介した。
 県が設置し有識者らが議論して提言をまとめる万国津梁会議は、プラスチックごみに関する提言書を23年3月に玉城知事に出していた。
 提言によると、沖縄のプラスチックごみは海岸漂着物の影響を受けるほか、リサイクルできずに焼却されることが多く、島しょ地域のため輸送コストの負担が大きい、などが特徴という。
 浅利教授は、リサイクルに頼れない島嶼地域では、まずはごみを減らすことが前提とし「皆さん自身がプレーヤーになれる。提言の中から関われることを探してほしい」と呼びかけた。
 講演後は、海岸の漂着ごみなどの清掃を担う観光客らビジターと地域をつなぐ「プロジェクトマナティ」の取り組みについて、マナティCEOの金城由希乃さんが活動内容について紹介した。 
  (慶田城七瀬)