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書道、ユネスコ申請へ/無形遺産/文化審、6件追加も


書道、ユネスコ申請へ/無形遺産/文化審、6件追加も 「放生津八幡宮祭の曳山・築山行事」(文化庁提供)
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 国の文化審議会は18日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産登録を申請する候補に「書道」を選んだ。2026年のユネスコ政府間委員会で登録可否が決まる見通し。既に無形遺産になっている「山・鉾(ほこ)・屋台行事」などの対象に6件の追加申請も認めた。25年の委員会で審査予定。政府はいずれも来年3月末までに申請書をユネスコに提出する。
 書道は筆や硯(すずり)といった用具を使って手書きでする文字表現。漢字の伝来や仮名の発展とともに生活に浸透し、21年に国の登録無形文化財となった。日本文化の多様性や深みを世界に広く発信していく観点から候補にふさわしいと判断された。登録件数の多い日本の候補の審査は2年に1回に制限されており、24年は「伝統的酒造り」が対象になっている。書道は26年10月ごろにユネスコ評価機関が登録すべきかどうか勧告し、11月ごろの委員会で結果が出る見込み。
 追加は「京都祇園祭の山鉾(やまほこ)行事」など33件で登録されている屋台行事に「常陸大津の御船(おふね)祭」(茨城)「村上祭の屋台行事」(新潟)「放生津(ほうじょうづ)八幡宮祭の曳山(ひきやま)・築山行事」(富山)「大津祭の曳山行事」(滋賀)の4件。「和紙」に「越前鳥の子紙(とりのこし)」(福井)、宮大工らが継承する技術「伝統建築工匠(こうしょう)の技」に「手織中継表(ておりなかつぎおもて)製作」の各1件。