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自転車 16歳以上に反則金 警察庁検討 5000~1万2000円想定


自転車 16歳以上に反則金 警察庁検討 5000~1万2000円想定 青切符交付制度導入後の自転車取り締まりイメージ
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 自転車の交通ルールや取り締まりの在り方を議論してきた警察庁の有識者検討会は21日、16歳以上の交通違反に交通反則切符(青切符)を交付する制度を導入するとの中間報告をまとめた。信号無視などの違反をした利用者に反則金納付の通告が可能になり、金額は5千~1万2千円ほどを想定。走行中の携帯電話使用(ながら運転)や酒気帯びには罰則を新設し、酒気帯びは交通切符(赤切符)対象とした。
 来年1月に検討会がまとめる最終報告を受け、警察庁は道交法改正案の通常国会提出を目指す。警察庁の露木康浩長官は21日の定例記者会見で「安全教育、違反処理、交通規制の3点で対策を強化する必要がある」と述べた。
 現状は悪質性が低い違反は「指導警告票」の交付にとどめ、悪質性が高い違反には赤切符を交付している。起訴を見据えた捜査が必要な赤切符は、青切符よりも処理時間が長いため、違反者と警察の双方に負担が大きい。赤切符で処理している違反の多くを青切符処理にすることで、警察は効率的な取り締まりと指導が可能になる。違反を認知した警察官の指導や警告に従わなかったり、歩行者らに具体的な危険を生じさせたりするなど悪質性が高い場合に青切符を交付する。
 適用年齢を16歳以上としたのは、バイク免許などが取得できる年齢で交通ルールの最低限の知識があるとの判断からだ。