有料

外国ルーツの子 支援拡充を 3団体、県と那覇市に提言へ 日本語教育や居場所づくり訴え


外国ルーツの子 支援拡充を 3団体、県と那覇市に提言へ 日本語教育や居場所づくり訴え 外国にルーツのある子どもたちの支援を考えるミーティング=22日、那覇市銘苅のなは市民協働プラザ
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 外国にルーツのある子どもたちの支援を考えるミーティングが22日、那覇市銘苅のなは市民協働プラザで開かれた。学校現場での支援拡充や、支援に当たる人や団体への支援などを求める提言案を取りまとめた。ミーティングを主催する団体は那覇市や県教育委員会に近く提言するという。
 ミーティングは、県地域振興協会の助成を受け、NPO法人レキオウィングス、NagoVina、多文化ネットワークfu!沖縄の共催で6月と9月に実施。日本語を話せない子どもたちが不安を抱え、いじめを受ける現状を打開しようと、専門家や関係者が話し合ってきた。最後の22日は約30人が参加した。
 提言案は(1)学校でのオリエンテーションや日本語教育、保護者への支援(2)外国人への偏見をなくすなど意識変容、居場所・ネットワークづくりとボランティアやサポーターへの支援―の主に二つ。支援に当たる人や団体が連携を強化する「プラットフォーム」の必要性でも一致した。レキオウィングスの串間武志副理事長は「さまざまな視点から出された声を次につなげたい」と述べた。
 那覇市で親子日本語サークルを行うベトナム出身のグェン・ド・アン・ニェンさんから「困って泣いている子がいる」と相談を受け、ミーティングにつなげた多文化ネットワークfu!沖縄の大仲るみ子さんは「まだ困っている子どもたちがいる。支援が必要だ」と訴えた。(中村万里子)