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オスプレイ停止続く 屋久島沖墜落1カ月 捜索、漁業に影響


オスプレイ停止続く 屋久島沖墜落1カ月 捜索、漁業に影響 オスプレイの引き揚げ作業にあたる米軍のサルベージ船。奥は屋久島空港=27日、鹿児島県・屋久島沖(共同通信社ヘリから)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 鹿児島県・屋久島沖の米空軍輸送機CV22オスプレイ墜落事故は、29日で発生から1カ月となった。米軍は機材の不具合により事故が起きた可能性があるとし、空軍だけでなく海軍や海兵隊を含め全てのオスプレイの飛行を世界中で停止している。陸上自衛隊も飛行を見合わせた。搭乗員8人全員の死亡が認定され、これまでに7人の遺体を収容。現地では残る1人の発見を望む声が聞かれた。物々しい雰囲気は落ち着いたものの、米兵の姿を多く見かける。宿泊業を営む川東司郎さん(58)は「早くもう1人が見つかって、機体の回収も終え、以前の屋久島に戻ってほしい」と話す。
 捜索や引き揚げは島の生活に影響を及ぼしている。漁師の川東守昭さん(74)は餌となる魚を釣っている海域と、防衛省が漁業自粛を要請している区域が一部重なっていると明かす。捜索に協力し「亡くなった米兵の家族を思うとかわいそうだ」と思いやる。一方で「以前のように漁をするためには早く米軍に立ち退いてもらいたい」とも語った。