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生理中も働きやすく 長時間の会議は休憩を 制服ボトムスは濃い色に


生理中も働きやすく 長時間の会議は休憩を 制服ボトムスは濃い色に 東京都の特設サイト「働く女性のウェルネス向上委員会」に掲載されている体験談
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 「長時間の会議は2、3時間ごとに休憩」「制服のボトムスは濃い色に」。東京都は特設サイトで、生理中の女性が働きやすい職場づくりのポイントを紹介している。女性の健康への配慮不足は、労働意欲や生産性の低下につながり「女性と企業の双方に大きな損失」と呼びかける。

東京都、職場づくり紹介 
 特設サイト「働く女性のウェルネス向上委員会」は「会議が長くトイレに行けず困った」「会社の椅子を汚してしまった」といった生理にまつわる悩みを掲載。職場や上司、同僚男性が気を付けたい点を産婦人科医がアドバイスする。口に出しにくい生理休暇に代わり、女性が取得する有休を全て「エフ休(Female「女性」のF)」と呼んでいる企業の事例なども載せている。
 都は昨年5~6月、働く女性約3500人と207の企業にアンケートを実施し、女性の57・4%が生理痛で仕事に支障が出ていると回答した。生理痛への対応は「鎮痛剤を飲む」が最多の77・8%で「生理休暇を取得する」は5・1%にとどまった。
 女性の健康課題への対応で企業が困っていることは「何をすればいいか分からない」(27・5%)がトップで、「他の従業員の業務負担」(20・8%)が続いた。