第55回県公衆衛生大会(県、県公衆衛生協会主催)が9日、那覇市の沖縄産業支援センターで開かれ、県保健医療部長の糸数公さんが「新型コロナの経験を活かすために私たちがやるべきこと」を演題に基調講演した。
糸数さんは、コロナ禍では専門家や関係機関の連携により、患者情報の集約や入院調整などで県独自の対応策を稼働させたと説明。一方で、救急医療体制のひっ迫や在宅医療を担う人材不足などの「医療介護の脆弱性(ぜいじゃくせい)が浮き彫りとなった」と指摘。次のパンデミック(世界的大流行)に備えて「議論を深める必要がある」と語った。式典では公衆衛生への功績が認められた計21人に表彰状が授与された。受賞者は次の通り。
(敬称略)
【県知事表彰】比嘉良喬(歯科医師)、平良礼子(保健師)、富永正哉(食品衛生監視員)、粟國江美子(食生活改善推進員)、山内盛雄(医師)、上原八重子(食生活改善推進員)
【県公衆衛生大会長表彰】翁長春彦(医師)、新里脩(同)、真志取浩貴(同)、長堂忍(歯科医師)、幸地良信(薬剤師)、金城美香(保健師)、玉城正幸(地方公務員)、玉那覇真弓(管理栄養士)、比嘉秀樹(県環境科学センター)、玉代勢道子(食生活改善推進員)
【県保健所長会長表彰】池間博則(南部保健所)、徳嶺盛男(宮古保健所)、松田聖子(同)、西表貴也(八重山保健所)、宮城智恵子(衛生環境研究所) (嘉陽拓也)
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感染症対策 議論深めて/県公衆衛生大会
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琉球新報朝刊
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