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子どもの意見を学生が聴取 沖縄国際大学、県の計画に反映へ


子どもの意見を学生が聴取 沖縄国際大学、県の計画に反映へ 子どもにどんな支援が有効かを話し合う学生=15日午前、沖縄国際大学
この記事を書いた人 Avatar photo 宮沢 之祐

 沖縄県は、本年度に策定する「県こども計画(仮称)」に、子どもの意見を反映させようと、学生から意見を聞く取り組みを15日、宜野湾市の沖縄国際大学で始めた。社会福祉の講義で学生に話し合ってもらい、今後、学生に子どもへの聞き取りにも取り組んでもらう。

 こども計画は、こども基本法に基づいて作成され、福祉や教育、少子化など子どもをめぐる多様な課題の解消を図る。

 この日は大学の非常勤講師の玉城直美さんが受け持つ3年生の講義で、4~6人のグループに分かれて意見を交換。「なりたい自分」「どんな支援がうれしいか」「私ができること」を話し合った。

 「いつでも行ける子どもの居場所」「通学の交通費の補助」など具体的な支援策が挙がるとともに、「否定せずに見守ってくれる人が大事。私もそうなりたい」「家や学校でストレスを抱えた子を支えたい」といった意見も出ていた。

 学生たちは、自分たちが関わりのある学童保育や青年会、塾で小中学生や高校生にも意見を聞き、6月に発表する。

 県こども若者政策課の島津典子課長は「声を上げることが社会を変える一助になる経験をしてもらいたい」と、議論を見守った。沖縄大学でも近く同様の取り組みを始める。

 (宮沢之祐)