米兵による性的暴行事件の続発を受け、インドで性的搾取と闘う団体から沖縄の少女たちに向けて連帯の詩が寄せられた。「悲しみの嵐の中で 痛みの中で 共にこの鎖を断ち切ろう」と呼びかけている。
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詩を作ったのは、インドで性的搾取目的などの人身売買被害にあった女性や子どもを支える「トリイ」のループ・センさんとウマ・チャタジーさん。昨年11月に来沖し、基地問題や女性への構造的暴力をなくすために活動している人たちと交流していた。
今回の米兵事件を聞いて、トリイのメンバーで一緒に沖縄を視察した清水友美さんと「加害者の糾弾だけで終わりではなく、何かできないか」と相談して英語で作った。連帯と希望がつづられた詩だ。
詩は4日に那覇市の県民広場で開かれた緊急抗議集会で配られた。共にメッセージを考え翻訳した清水さんは「苦しい状況に置かれている性被害者の声は絵や詩で寄せられることも多い。どんなに言葉を尽くしてもこぼれ落ちるものがあると思い、アートで表現した」と話している。
(南彰)
沖縄の子どもたちよ
私たちはあなたたちとともに立っている夜の闇の影の中で
恐怖が宿る場所で
私たちの心は結ばれ
魂は結ばれている
正義を求める旅路に出る時
私たちはあなたの側に立つ
悲しみの嵐の中で
痛みの中で
共にこの鎖を断ち切ろう
あなたの勇気
あなたの強さは決して
無駄にはならない
沖縄の子どもたちよ
私たちは再び
あなたたちとともに立ち上がる