てんかんに理解を 闘病の女性、25日に講演会


てんかんに理解を 闘病の女性、25日に講演会
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 てんかんと闘病しながら、てんかん拠点病院の沖縄赤十字病院(那覇市)で働き、患者の支援にもあたる女性(30)が25日、うるま市安慶名の市健康福祉センターうるみんで講演する。市民や医療関係者を対象にしたてんかん県民講話で「てんかん闘病記」と題して話す。

 女性は専門学校2年生のとき、けいれんを起こして入院。その後、脳波を調べる機会があり、てんかんと診断された。けいれんして倒れたのはその1回だけ。だが、横断歩道を渡ることや、狭い所が怖かったり、バスの下車場所や話したことを忘れたりの症状に悩む。それらが内側側頭葉てんかんの発作という。

 原因とされる海馬の除去手術などをしたが、治癒しなかった。それでも見た目に分かりにくいため「悩んでいるように見えない」と言われる。

 リハビリテーション科で働き、患者を支援するてんかんコーディネーターも務める。「同じ病気だと患者が話しやすいと思う。分かってもらえないことを共感できる」。同僚が症状を理解し、支えてくれる。経験を伝え、てんかんについての理解を広げたい。

 県民講話は午後1時半から。女性と饒波正博医師が各30分話す。その後、患者や家族の相談にも応じる。詳しくは沖縄赤十字病院、電話098(853)3134。

 (宮沢之祐)