prime

出身地超えて 夢実現 久保田青年会の西平さん


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

笑顔で演舞する西平啓佑さん(左から2人目)
 約10年前までは大里や比屋根、泡瀬第三青年会などが出演していたが、近年は沖縄市の東部地域からの出演がない全島エイサーまつり。東部出身の青年たちは現在、出身地域外の青年会に参加することが多い。市高原出身の西平啓佑さん(22)は「小さい頃から絶対にエイサーをしようと思っていた」と語り、出身ではない久保田青年会で活動する。
 幼少期から高原青年会による道ジュネーを見て育った。地域を盛り上げる姿に憧れたが、高校時代にはすでに青年会は活動していなかった。チョンダラーが踊る久保田青年会の「オリオンビールの唄」に憧れ、2019年に同青年会に入った。
 地元の同級生が高原青年会を復活させようとしたが「熱量で他の青年会に勝てない」と断念した。「地元に青年会がないことに寂しい気持ちもある」と話す。
 思いは複雑だが、青年まつりで締め太鼓を演じきり、「やりきった」と晴れやかな笑顔を見せた。エイサーだけでなく、清掃など地域活動にも精を出す。出身地外の活動に「同じ沖縄。地域を盛り上げたい」と意欲を見せた。 (古川峻)