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一つのテーマ 自分の考えを 「てつがくカフェ」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 答えが一つとは限らない問いについて語り合う「てつがくカフェ」のファシリテーター(進行役)のノウハウを学ぶ「哲学対話のすすめかた講座」が9日、那覇市泉崎の琉球新報本社で開かれた=写真。約20人が参加し「教育で一番大事なことは何か」をテーマに意見を述べ合いながら対話の進め方を学んだ。
 新報小中学生新聞「りゅうPON!」で連載中の「てつがくカフェ」に登場する「コーノさん」こと河野哲也立教大教授が講師を務めた。阪神大震災後、話し合う機運が高まったと説明し「哲学の知識は必ずしも必要ではない。一つのテーマについて自分の考えをきちんと話し、互いに質問し合って考えを深める。自分の考えが変わることを前提に話す」と強調。自らの回答を与えるのではなく、参加者に発言を促すことが重要だと語った。
 参加者は円になって座り、哲学対話を実践した。中村千恵さん(58)=那覇市、教諭=は「それぞれの考え方があり、深く、幅広い話が聞けた。学校で実践できたら、いろいろな学びにつながると思う」と感想を話した。 (豊浜由紀子)