ドラゴンレース 「漕遊人」日本一 チーム力発揮、2回目


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 【恩納】8月27日に滋賀県のびわこボートレース場で開かれた第11回スモールドラゴンボート日本選手権大会で、恩納村前兼久漁港を活動拠点とするチーム「漕遊人(そうゆうじん)」が男女混合の部で優勝を果たした。同チームの優勝は2019年の初出場時に続き、2回目。大会の3レース全てを首位でゴールするなどチーム力を発揮した。
 ドラゴンレースは中国発祥のスポーツ。沖縄のハーリーに似ているが、途中で折り返さず、直線の距離でスピードを競う。通常のドラゴンボートは20人、「スモール」は10人がこぎ手となり、それぞれ太鼓1人、かじ取り1人が乗船する。チームの女子メンバーの西村まりなさん(31)、沼澤ダフニィーさん(27)、金城優菜さん(34)は日本代表として8月の世界選手権にも出場した。
 観光、公務員、基地関係など、職種もさまざまなメンバーが集い、17年に結成。大会前から2週間にわたって集中的に練習し、栄冠を手にした。チームの強みはチームワークだという。金城さんは「ハーリーが盛んなので、活躍できる人も多いと思う。レースの面白さを知ってもらい、挑戦する人が増えるとうれしい」と話した。
 同チームに参加するため、2年前に移住した主将の鈴木渓さん(30)は今年いっぱいで沖縄を離れるという。鈴木さんは「チームのメンバーには今後も、こぐことを楽しんでほしい」と話した。
 (池田哲平)
スモールドラゴンボートレース日本選手権で優勝した「漕遊人」のメンバーら=6日、恩納村の前兼久漁港