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少年グループ 再逮捕へ 県警 那覇の連続強盗傷害


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 那覇市壺屋と同若狭の路上で6月に発生した強盗傷害事件で、県警は11日にも、両事件で少年グループの関与が強まったとして、強盗傷害容疑で8月に逮捕した少年らのうち、高校生(当時)を含む3人を同容疑で再逮捕する方針を固めたことが10日までに、関係者への取材で分かった。関与が疑われる別の少年からも話を聞くなどし、捜査を進めるとみられる。
 那覇市内では今年に入り、殴るなどの暴行を加えて抵抗できない状態の相手から金品などを奪う「ノックアウト強盗」が相次いでおり、強盗傷害容疑で高校生を含む少年ら計6人が逮捕されている。
 事件は6月18、19の両日、那覇市内の人けのない暗い路地で発生した。男性が複数人に襲われ骨折や打撲のけがを負い、所持品を奪われるなどした。現場周辺の防犯カメラ映像や目撃情報などから、バイクに乗った少年ら複数人の関与が疑われている。いずれも犯行形態が似ていることから、県警は連続強盗傷害事件とみて、少年らの特定を急いできた。
 関係者によると、少年らは「おやじ狩り」などと称して集まった友人や知人のグループで市内をバイクで回り、狙いを付けるなどゲーム感覚で犯行におよんでいたとみられる。これまでの県警の調べに、大筋で容疑を認めているという。
 8月には那覇市久米の路上で会社員の60代男性が複数人に暴行され、現金などを奪われる強盗傷害事件が発生しており、県警は関連も視野に調べを進めている。