prime

開発業者 一問一答 石灰岩に遺骨「考えにくい」 辺野古使用 「現実的に不可能」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 沖縄土石工業の永山盛也代表と本紙記者とのやりとりは次の通り。
 ―今後の工事の流れは。
 「機材を現場に入れてから、仮設道路の設置と表土を取る作業を同時並行で考えている。仮設道路の設置は10日程度、表土を取る作業は(遺骨が見つかるなど)何もなければ2カ月程度をみている」
 ―仮設道路の工事に関して、赤土流出防止条例に基づく届け出はこれからか。
 「出しているはずだ。クリアしていると思う」
 ―仮設道路の着工時期と琉球石灰岩の搬出時期は。
 「仮設道路は9月内にも着工したい。搬出は順調に進めば10月ごろ」
 ―これまで「琉球石灰岩に遺骨が混ざることはない」と説明してきた。
 「固い石灰岩に遺骨が混ざるとは考えにくい」
 ―遺骨が見つかった場合の対応は。
 「県との申し合わせ通りに該当箇所の工事を中断する」
 ―以前「この鉱山から採掘した琉球石灰岩が(辺野古で)使われることは現実的に不可能だろう」との見方を示していた。
 「選ぶのは向こうで、私たちがどうこういうのはおかしい。現実的に考えて難しい。私たちの実績では、国の仕事をする段階に達していない。まだ、表土も剥いでいないしそんな話をするレベルではない」
 ―3年で採掘を終える計画に変更はないか。市民からは工期延長を懸念する声もある。
 「延長はしない。行儀が悪いと言われるようなやり方はしない。表土を取る作業や埋め戻し作業もあるので、採掘作業は実質2年でできるだろう」
 ―地元への配慮は。
 「地域の要望に添い、理解を得られるように進めていきたい」