「盗用やめない」　無差別殺害計画　京アニ事件直前　大宮で

　３６人が死亡した２０１９年７月の京都アニメーション放火殺人事件の裁判員裁判第５回公判が１３日、京都地裁（増田啓祐裁判長）で開かれ、弁護側の被告人質問が行われた。殺人罪などに問われた無職青葉真司被告（４５）は、事件１カ月前にさいたま市の大宮駅で無差別殺傷事件を計画した理由を「大きなことをやらないと（京アニが被告の）アイデアをぱくることをやめないのではないかと考えた」と述べた。検察側は、被告が小説コンクール「京アニ大賞」に落選し、「アイデアを盗用された」と妄想するようになり、筋違いの復讐（ふくしゅう）を決意したと主張している。