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非戦の連携 若い世代へ 戦場にさせない会 24日、集会参加訴え


非戦の連携 若い世代へ 戦場にさせない会 24日、集会参加訴え 沖縄を再び戦場にさせない県民の会の発足を報告する共同代表の具志堅隆松さん(右から2人目)、瑞慶覧長敏さん(同3人目)=15日、那覇市の県庁記者クラブ
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沖縄を再び戦場にさせない県民の会の発足を報告する共同代表の具志堅隆松さん(右から2人目)、瑞慶覧長敏さん(同3人目)=15日、那覇市の県庁記者クラブ
 7月に発足した戦争に反対する全県組織「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」の共同代表らが15日、県庁記者クラブで会見し、63の市民団体と個人でつくる会の設立を正式に報告した。24日午後0時半から沖縄市民会館大ホールで開く設立・キックオフ集会を皮切りに、幅広い層や世代による大衆運動を目指す。
 共同代表は琉球沖縄センター長の瑞慶覧長敏氏と、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表が務める。女性の共同代表も今後加わる。
 瑞慶覧氏は「安保3文書やミサイル配備など、南西諸島が戦争の前線になるような雰囲気が漂い、日本全体では沖縄に任せておけば良いという空気になっている」と危機感をあらわにした。「戦争は国の空気づくりから始まる。空気を止める動きが必要だ」と語り、若者の参加にも力を入れる考えを示した。
 具志堅氏は「沖縄が目指すべきは非軍事化だ」ときっぱり。米軍や自衛隊が撤退しても、中国が琉球列島に干渉しないと国際公約すれば、沖縄を平和の緩衝地帯にできるという構想を語った。
 11月23日には、那覇市奥武山公園で県民大集会を予定する。具志堅氏や事務局長の山城博治氏は県政野党との連帯を模索する考えを示した。11月の集会をより大きな規模で開き、若者に運営を任せていくという。 (中村万里子)