2歳児が散歩中に取り残され一時不明に 20分後に発見 沖縄の北部 園が保護者に陳謝、再発防止策を自治体に提出


2歳児が散歩中に取り残され一時不明に 20分後に発見 沖縄の北部 園が保護者に陳謝、再発防止策を自治体に提出 イメージ
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 【北部】沖縄本島北部の認可保育所で昨年12月、園外を散歩中の2歳男児が1人取り残される事案があったことが15日までに分かった。約20分後に、路上で発見した付近の住民が保育所に送り届けた。男児にけがはなかった。保育所は保護者らに陳謝し、再発防止策を所在自治体に提出した。

 保育所や所在自治体によると、園児24人と職員7人が、隣接する施設の砂場に散歩に出掛けた。保育所に戻る際、人数確認をしたが、出発直前にはぐれたとみられ、保育所に着いたときに男児1人がいなくなっていることが判明した。

 男児は住宅前の路上を歩いているのを近くの住民に発見され、住民が声をかけた際、泣き出した。保育所の名前を告げることができ、住民が保育所に送り届けた。

 保育所はその日に利用者や自治体に報告し、翌日から2度の保護者説明会を開いた。園長は取材に対し「重く受け止め、現場確認や原因の検証をした。職員や保護者との間で安全への情報共有を続けている」などと話した。

 砂場から保育所までの距離は約100メートル。帰り道を2グループに分けた際に、人数確認に誤りが生じた可能性があるという。

 (増田健太)