Ｙナンバーか、ひき逃げ続発　宜野湾、軽の男性大けが　北谷、自転車に接触

　１６日午前、本島中部でひき逃げ事件が相次いだ。いずれも米軍関係者が使うＹナンバー車両が関与している可能性があり、県警は現場から逃走した車の行方を追っている。

　１６日午前３時４０分ごろ、宜野湾市真志喜の国道５８号で、北谷町方面から同市の大謝名交差点向けに走行していた乗用車が前方の軽自動車に衝突した。乗用車はそのまま現場から走り去った。この事故で男性（３７）が腰骨折のけがを負うなど軽自動車に乗っていた男女計３人が本島中部の病院に搬送された。命に別条はないという。事故後、現場から約８０メートル離れた路地で放置されたＹナンバー車両が発見されており、宜野湾署は関連も視野に詳しく調べている。
　宜野湾署によると、事故発生の数分前、宜野湾市伊佐の国道５８号で巡回中の警察官が速度超過の赤色のＹナンバー車両に停車を呼びかけたが、車両は逃走した。約２キロ先の事故現場付近で捜索していた警察官が路地で停車しているＹナンバー車両を発見した。男性とみられる運転手は、車両と後部座席の米海兵隊員の男女２人を残し、行方が分からなくなった。男女２人は軽傷を負い米海軍病院に搬送された。命に別条はない。
　Ｙナンバー車両の赤い塗料と、ひき逃げの被害車両に付着していた塗料がよく似ていることなどから、署は運転手が何らかの事情を知っているとみて行方を追っている。
　１６日午前６時２５分ごろには、北谷町美浜の国道５８号で、親子でサイクリングをしていた宜野湾市の男性（６１）が、北谷交差点方面から砂辺交差点向けに走行中、後続からの追い抜き車両に接触され転倒した。男性は右肘や膝にすり傷を負った。車は救護措置などを取らずそのまま嘉手納町方面に走り去った。車は銀色の普通乗用車とみられ、Ｙナンバー車両との目撃情報もあるという。沖縄署が逃げた車の行方を追っている。