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路上ハラスメント どう対処 専門サイト、世界200万人受講


路上ハラスメント どう対処 専門サイト、世界200万人受講 路上ハラスメントを受けた時の主な対処法
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 路上や公共の場での嫌がらせや付きまといなど「ストリートハラスメント」と呼ばれる行為を受けた時の対処方法を、サイトで学ぶ取り組みが広がっている。大手化粧品ブランド「ロレアルパリ」などが始めた「スタンドアップ」という活動で、英語や日本語など世界で200万人以上が受講。担当者は「勇気を持って行動する一助にしてほしい」と話している。
 サイトでは、飲食店や公共交通機関の中で性的な言葉をかけられたり執拗(しつよう)な誘いを受けたりする場面を映像で再現。ハラスメントを「受けた時」と「目撃した時」の2パターンの対処方法を紹介している。
 ハラスメントを受けた時は(1)周りの人や店員らに介入を頼む(2)相手に直接言う(3)映像で記録する―ことを推奨。目撃した時は(1)被害者に時間を尋ねたり友達のふりをして話しかけたりする(2)映像で記録する(3)後から被害者に声をかけて慰める―ことを勧めている。
 行為中に介入すると、トラブルに発展するケースもあるため、ハラスメントが終わった後に被害者に「大丈夫ですか」と声をかけるだけでも安心するという。
 専門トレーナーが約1時間かけてオンラインで詳しく教えるコースもある。受講した実践女子大(東京)の学生は「電車で痴漢に遭った時、怖くて声を上げられなかった。目撃した時には見て見ぬふりをしないで助けてほしい」と話した。