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コアジサシ対策 営巣確認されず 潮乃森人工ビーチ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【沖縄】沖縄市泡瀬沖の埋め立て地「潮乃森」の人工ビーチにコアジサシなどの絶滅危惧種の鳥類が飛来し、営巣していたことを巡り、沖縄市が今年4月から人工ビーチに営巣防止対策の調査・検証を始めた結果、9月までにコアジサシの営巣が確認されなかった。19日の沖縄市議会9月定例会で、仲宗根誠市議の一般質問に建設部の川満輝繁参事が答弁した。
 市によると、人工ビーチにブルーシートを敷いたほか、防風・営巣防止用のネットを張るなどの対策を取った。ビーチ西側の「生物・学習エリア」に誘導を図るため、コアジサシの模型を置いた結果、いくつかの営巣も確認された。
 コアジサシは繁殖のため4~8月にかけて沖縄に飛来し、泡瀬干潟海域は県内最大級の繁殖地となっている。
 潮乃森は2002年から埋め立て工事が続き、24年度夏には全長900メートルの人工ビーチが一部使用開始される予定。 (古川峻)