感染症のエムポックス沖縄3例目の確認


感染症のエムポックス沖縄3例目の確認 エムポックス(サル痘)の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)
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 沖縄県は20日、県内で3例目のエムポックス(サル痘)患者を確認したと発表した。患者は県内在住の40代男性で15日に医療機関から発生届があった。
 男性はエムポックス特有の皮膚粘膜病変や発熱などの症状があるが、状態は安定しており、自宅療養中という。渡航歴はない。県内では4月に1、2例目が確認されているが、いずれも3例目の男性との関連性はないという。
 エムポックスは2022年7月に国内で初確認され、今年9月15日までに198例が報告された。5月26日に感染症法上の名称がサル痘からエムポックスに変わった。
 感染経路は感染者の皮膚や体液、血液(性的接触を含む)との接触により感染する。潜伏期間は通常6~13日。発熱の1~3日後に発疹がみられる。小児や患者の健康状態、合併症などにより重症化することがある。県は感染に不安がある場合は最寄りの保健所への連絡を呼び掛けている。
(嘉陽拓也)