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琉大病院検査「話を聞く」 自見沖縄相、予約不可巡り


琉大病院検査「話を聞く」 自見沖縄相、予約不可巡り 琉大病院のPET施設の件について「しっかりと話を聞く」と述べた自見英子沖縄担当相=26日、内閣府
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【東京】琉球大学病院(西原町)の敷地内にあるがん検査施設で、「PET/CT(陽電子放射断層撮影)」の検査予約が10月以降できなくなっている件について、自見英子沖縄担当相は26日の閣議後会見で「報道などでは分からない現地の状況もあると思うので、しっかりと話を聞いて対応して参りたい」と述べた。
 がんの転移状況などが調べられる同施設の検査は、県内では琉大病院を含め、3カ所の医療機関のみで実施されている。
 琉大側が10月以降の検査予約を受け付けていないことで、ほかの2施設に予約が集中するなど影響が出ている。
 琉大病院について、内閣府が来年度で西普天間住宅地区跡地(宜野湾市)への移転を目指している点を踏まえ、報道陣から現状の説明と今後の対応を問われた。
 自見氏は27日からの沖縄訪問で、琉大の移転先である西普天間住宅地区跡地の視察を行うことを踏まえ、「移転については今回、しっかりと現地で意見交換を行う予定としている」と説明した。
 一方、本紙報道を受けて琉球大学側は、民間企業と共同運営する「機能画像診断センター(FIMACC)」が実施するPET検査の予約停止について、西普天間住宅地区跡地への移転との関連性はないと否定した。
 現時点でPET検査を再開するか決めておらず、今後の事業については同センターと話し合うという。琉大の担当者によると、がんの検査や治療などへの混乱を避けるため、近日中にプレスリリースか記者会見で状況を説明するという。
 (安里洋輔)
琉大病院のPET施設の件について「しっかりと話を聞く」と述べた自見英子沖縄担当相=26日、内閣府