石垣市川平のリゾートホテル建設計画を巡り、市が川平景観地区の一部で建物の高さ制限緩和に慎重な姿勢を示していた件で、中山義隆市長は27日「緩和の考えはある」と述べた。緩和に前向きな方針を示し、今後、住民説明会を開く意向も表明した。開催時期などの詳細は未定。同日、市役所であった記者懇談会で報道陣の質問に答えた。
川平の高さ制限緩和を巡っては9月定例議会で、市担当者が市内でリゾートホテル建設計画が二十数件あり「水資源の確保が行政課題だ」と説明し、市としてさらなる開発ではなく、水資源確保に優先して取り組む考えを述べていた。
この点を問われた市長は「緩和したから建物が建てられる訳ではない」とし、緩和より先に水問題に取り組むということだとの見解を示した。
市は川平区を景観地区に指定しており、建物の高さを7メートル以下(一部10メートル以下)に制限している。
(照屋大哲)