沖縄地区税関は9月27日、2023年上半期(1~6月)の管内の関税法違反による取り締まり状況を発表した。不正薬物による摘発は24件、押収量は約4090グラムとなり、上半期で22年の年間の摘発件数、押収量を上回った。国際線の復便による入国旅客の増加に伴い、航空旅客の摘発が8件と増加の要因となった。また、約4年ぶりに金塊などの金地金の密輸を摘発した。
沖縄税関によると、覚醒剤による摘発は1件、押収量は約3キロ。大麻は3件、約3グラムだった。いずれも航空旅客からだという。
那覇空港の国際線ターミナルでは5月、台湾からの旅客がスーツケース内に釣りの重りを入れ、その内部に地金約3キロを隠して密輸を図り摘発された。通常の釣りの重りと比べ重量に大きな差があったという。
上半期の地金の摘発は3件、押収量は約6・2キロ。金地金を巡っては、相場の高騰が続き、全国的に密輸が増加傾向にあるという。