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随所に工夫、個性あふれるカチャーシー披露 指笛、拍手、歓声…観客熱狂 飛衣羽衣大会


随所に工夫、個性あふれるカチャーシー披露 指笛、拍手、歓声…観客熱狂 飛衣羽衣大会 「一般の部」大賞に輝き、ステージ上で演舞を披露する「大山/小禄ズンバ」=1日午後8時すぎ、宜野湾海浜公園多目的広場(ジャン松元撮影)
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 【宜野湾】宜野湾市で1日に開かれた第31回飛衣羽衣(とびんすはにんす)カチャーシー大会(宜野湾はごろも祭り実行委員会主催、琉球新報社共催)。出場者はカチャーシーの所作を随所に入れつつ、工夫を凝らした個性ある踊りを披露した。演舞もさることながら観客の熱気も高く、節目や演舞後には指笛や拍手で盛り上げた。

 部活の活動費獲得など、さまざまな目標を胸に各団体が出場した子どもの部。大賞にはぴっころ学童クラブが輝いた。ヒヤミカチ節で演舞し、サビの「ヒヤミカチ、ウキリ」の部分では歌詞に合わせて大きくジャンプ。かわいらしい踊りに観客は目尻を下げた。友利陽菜さん(大謝名小6年)は「隊列や声出しを一生懸命合わせた。大賞になってめっちゃうれしい」と喜んだ。

 一般の部の大賞はカチャーシーの動きにフィットネスダンス「ズンバ」を融合させた「大山/小禄ズンバ」チーム。柔らかで華やかな手踊りで伝統のカチャーシーを舞ったと思えば、切れのある激しいズンバの動きが入るなど、緩急付けた構成が見る人を楽しませた。代表の大里奈巨(なみ)さん(53)は受賞に壇上で号泣。「過去2回金賞は取ったが、大賞は初めて。とにかくカチャーシーは楽しいと伝えたかった」と喜んだ。

 個人の部は飛び入り参加もある。親子で初めて参加した市真志喜の小橋川千秋さん(39)は娘の結さん(9)と参加。「ずっと見る側にいたが、娘と舞台に立てて良かった」と語った。私服で参加したが「来年は衣装も用意して勝ちに行きたい」と意気込んだ。

 (島袋良太)