米海兵隊が3日から6日にかけて、那覇市の米軍那覇港湾施設(那覇軍港)で「航空機を使った訓練を実施する」と沖縄防衛局を通じて県や那覇市に通知している件で、3日午後6時の時点で、那覇軍港に航空機の飛来はなかった。
一方で、軍港内に置かれた軍車両周辺では兵士が荷物を載せたりする姿が確認された。防衛局は本紙取材に、使用する航空機の情報は米側から得られていないとした。
訓練を巡って、県は2日、防衛局に対して「県民にさらなる基地負担を強いるものであり、決して容認できない」などとし、航空機を使った訓練の中止を求めた。一方、那覇市は訓練の詳細を確認した上で対応方針を決める考えで、現在、防衛局を通じて米側に訓練の詳細を明らかにするよう求めている。
那覇軍港は那覇市の中心部にあり、那覇空港にも近い。沖縄の日本復帰時に日米間で在沖米軍基地の使用条件を定めた「5・15メモ」では、同施設の主目的を「港湾施設および貯油所」としていることから、県などは航空機使用に反対してきた。
(吉田健一)