17日は「沖縄そばの日」。地域の子どもたちに沖縄そばを食べてもらおうと、那覇市の人気店「首里そば」が給食用に手打ち麺700食分を城西小に提供した。同店は「そばに親しむきっかけにしてほしい」と話している。
首里そば店主の仲田靖さん(54)が、子どもたちに沖縄そばを身近に感じてほしいと思ったことが提供のきっかけ。生産に限りがあり、店に近い城西小が単独給食であることから同校の児童向けに提供することになり、1食当たり60グラムの計700食分の手打ち麺を2日間かけて作った。
「昔は食堂で一番安いメニューがそばで、子どもたちも気軽に食べていた。でも今では値段も上がり、身近さが薄れている気がする」と話す。
仲田さんは16日に同校を訪ね、給食室にそばを納めた。「今まで一番疲れた」と苦笑いを浮かべながらも「大人になってもそばを食べ続けてほしい」と願う。仲地千佳校長も「申し出を聞いて驚いた。子どもたちにおいしく味わってほしい」と話した。
(小波津智也)