【動画あり】4年ぶり「国王と王妃」が国際通りに現る きらびやか「琉球王朝絵巻」400人が練り歩き


【動画あり】4年ぶり「国王と王妃」が国際通りに現る きらびやか「琉球王朝絵巻」400人が練り歩き 国際通りを練り歩く琉球王朝絵巻行列=5日午後、那覇市(喜瀨守昭撮影)
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 那覇市の国際通りで5日、琉球王朝絵巻行列が4年ぶりに行われた。首里城復興祭(首里城祭実行委員会主催)の最終日のイベントで、国王と王妃の行列を一大絵巻で再現。国際通りは華やかな衣装や音楽、踊りに包まれた。

 4年ぶりに行われた琉球王朝絵巻行列は、「御轎(うちゅう)」と呼ばれる乗り物に乗った国王の渡嘉敷大雅さん、王妃のスピーナ瑛利香さんらによる琉球国国王王妃行列を先頭に、中国皇帝の使節団や伝統芸能団などに扮(ふん)した総勢400人が国際通りを練り歩いた。かつて国王行列の際に奏でられた路次楽(ろじがく)が披露され、現代版の組踊もあった。

琉球王朝絵巻行列で演奏する路次楽=5日午後、那覇市の国際通り(喜瀨守昭撮影)


 新型コロナウイルス禍で中断する前は毎年見に来ていたという北海道帯広市の女性(80)は「この日を待っていた。皆さん大変な苦労があったと思うが、お天気の中、威厳のある行列ができて良かった」と語った。


 首里城焼失前は首里城祭として実施していたが、正殿完成までは復興への願いを込めて首里城復興祭としている。首里城正殿は2026年秋に完成予定。

 (南彰)