久高友弘前那覇市議会議長の金銭受領疑惑を巡り、那覇市議会は6日、会派代表者らによる意見交換会を開き、28日開会予定の11月定例会までに、市議会として真相究明や再発防止に向けた方向性を示すことを確認した。今後、一連の疑惑を検証する会議体の立ち上げも視野に入れて議論を進めていく。
会合は非公開で、野原嘉孝議長の呼びかけで行われた。会合終了後、取材に応じた野原氏は「久高氏は辞職したが、なぜこのような事態が起きたか議会として検証しなければならない。辞めたから終わりではなく、議会としてどう説明責任を果たしていくか、実効性のある再発防止策をどうするか、その方向性を示したい」と語った。
金銭受領疑惑を巡って市議会は、説明の場として10月20日開催の各派代表者会議への出席を久高氏に求めたが、久高氏は欠席し、そのまま辞職した。辞職の際に議会に対して「捜査が終結した暁には、体調との兼ね合いもあるが、改めて説明させていただく」とした文書を寄せている。
(吉田健一)