「ひき逃げ」を偽装、飲酒運転の隠ぺいか 浦添・西海岸道路でのバイク事故めぐり知人らを書類送検 沖縄


「ひき逃げ」を偽装、飲酒運転の隠ぺいか 浦添・西海岸道路でのバイク事故めぐり知人らを書類送検 沖縄 パトカー(イメージ)
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 浦添署は22日、4月に浦添市の国道58号西海岸道路でバイクに乗っていた男性(35)が重傷を負い、その後死亡した事案について、当初公表していたひき逃げ事件ではなく、バイクの単独事故であることが明らかになったと発表した。目撃証言が虚偽だったという。署は21日、死亡した男性と知人男性2人の3人を那覇地検に書類送致した。

 事故は4月21日午前6時ごろに発生。署はバイクの後方を走っていたという車の運転手の目撃証言から当初、2人乗りバイクが中央分離帯に衝突転倒し、倒れた後部座席の男性を放置したままバイクが走り去ったというひき逃げ事件として捜査していた。

 署によると、証言した男性(27)が亡くなった男性と知人であることが発覚し、防犯カメラ映像の精査などを進めたところ、証言が虚偽であることが判明。実際には亡くなった男性が運転して単独事故を起こした後、車に乗っていた別の男性(39)がバイクに乗って現場から立ち去ったという。

 亡くなった男性の血中からは、呼気換算で基準値の7倍強のアルコールが検出された。男性の飲酒運転の発覚を免れようと、うその証言をしたとみられる。

 署は亡くなった男性を道交法違反容疑で容疑者死亡のまま書類送検。一方で虚偽の証言をし、亡くなった男性の飲酒運転を隠そうとしたとして27歳男性を犯人隠避の疑いで、飲酒運転に使われたバイクを持ち去ったとして証拠隠滅の疑いで39歳男性を書類送検した。