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「欠陥機がやっぱり…」宜野湾市民にも衝撃 普天間所属オスプレイは墜落後も飛行 沖縄


「欠陥機がやっぱり…」宜野湾市民にも衝撃 普天間所属オスプレイは墜落後も飛行 沖縄 屋久島沖の墜落事故後、米軍嘉手納飛行場に着陸するオスプレイ=29日午後6時18分、嘉手納町(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名嘉 一心

 【宜野湾】鹿児島県屋久島沖でのオスプレイ墜落事故は、街のど真ん中に米軍普天間飛行場を抱える宜野湾市民にも大きな衝撃を与えた。墜落後も普天間所属機が飛行する様子が確認され、周辺に住む人々から「撤去すべきだ」「やっぱりか」と不安の声が聞かれた。

 29日午後4時過ぎ、畑仕事で一息つこうと休憩していた普天間爆音訴訟団長の新垣清涼さん(73)は携帯で速報を目にし「とんでもない話だ」と衝撃を受けたという。畑で作業をしている間もオスプレイが飛んでいるのを目にした新垣さんは「基地は撤去すべきだ」としながらも、「政府が米軍基地を認めるのであれば、居住区から離れた場所で飛行させるなど対応しないといけない。誰を守るために基地を置いているのか」と語気を強めて憤った。

 友人からの連絡で墜落を知った与那城千恵美さん(50)は「欠陥機と言われているが、やっぱり落ちてしまうのか」と漏らした。2017年に子どもが通っていた市内の保育園に、普天間飛行場の所属機が部品を落下させた事故もあり「不安が募ってしまう」。

 現在は安全な学校環境を国などに求める団体「#コドソラ」の代表を務めており、墜落を知る直前まで、普天間所属の米軍機事故などを資料にまとめていた。「普天間で運用されているオスプレイは子どもたちの頭上を低空で飛んでいる。安心できる空を返してほしい」と願った。

 (名嘉一心)