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嘉手納基地の騒音激化で、嘉手納町議会が沖縄防衛局へ厳重抗議  


嘉手納基地の騒音激化で、嘉手納町議会が沖縄防衛局へ厳重抗議   沖縄防衛局の伊藤晋哉局長(左)に要請書を手渡す、嘉手納町議会の仲村渠兼栄議長(右)=12月5日、嘉手納町の沖縄防衛局
この記事を書いた人 Avatar photo 石井 恵理菜

  【嘉手納】嘉手納町議会の仲村渠兼栄議長ら5人は5日、沖縄防衛局を訪れ、米軍嘉手納基地のF15戦闘機退役に伴う巡回配備で騒音が激化したとして、厳重抗議する意見書を手渡した。深夜早朝の飛行・エンジン調整などの活動禁止や急上昇急旋回の訓練をしないこと、同基地からの訓練移転の拡充などを求めた。

 意見書を手渡す場は冒頭のみ公開された。対応した伊藤晋哉局長は航空機騒音規制措置で夜間騒音の軽減などに努めているとした上で、「十分な実感につながっていないと認識している。航空機騒音規制措置の順守徹底を米側に申し入れ、緊密に連携を図る」と話した。

 町議らは地図を使い、戦闘機の急旋回でどのように住宅地に騒音が広がっているかなどを説明した。旧駐機場「パパループ」についても深夜早朝に騒音があるとし、使用停止を求めた。當山均基地対策特別委員長は「防衛局として米軍側に具体的に働きかけてほしい」と話した。

 町議会は後日、米軍第18航空団を訪れ抗議決議を提出する。日程を調整中。