那覇市議会は11日、那覇市議会前議長汚職事件の検証と再発防止策について話し合う「議員逮捕の不祥事に関する検証・再発防止会議」の初会合を開いた。会議では年度内にも再発防止に向けた方向性をとりまとめることを確認した。出席議員からは、執行部による反問権行使に向けた手続きの整理や、パワーハラスメント防止のための議員研修の実施など意見が上がった。
逮捕、起訴された久高友弘被告の議長時代の言動について、出席者から「脅しにも似た言葉で職員をつるし上げる。常軌を逸しており、止めきれなかった議会の責任も大きい」などの意見も出た。一方、言論の府として、議員側の発言を制限することに慎重意見も出た。
会議の冒頭、座長の上里直司氏は「市民には多大な迷惑と心配をおかけしたことをおわび申し上げる。まずは検証をしっかりし、このような事態が二度と起きないよう再発防止策をまとめたい」と語った。
(吉田健一)