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歯科で全身麻酔 支援学校生死亡 堺市


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 堺市堺区の「堺市重度障害者歯科診療所」で7月、特別支援学校の男子生徒が全身麻酔で親知らずを抜く治療中に低酸素状態に陥り、約1カ月後に死亡したことが16日、遺族への取材で分かった。遺族によると、麻酔で自発呼吸できなくなるため酸素を送るチューブが挿管されたが、気管ではなく誤って食道に入ったとみられる。大阪府警が経緯を調べている。
 死亡したのは大阪府大阪狭山市の富川勇大さん(17)。父勇雄さん(48)によると、勇大さんは7月13日に親知らずを抜く手術のために診療所を受診した。チューブを鼻から入れられた後、低酸素状態になり別の病院に搬送され、8月9日に低酸素脳症で死亡した。数日後、診療所の院長が当時の経過を記した報告書を遺族側に渡し、謝罪した。