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阪神大震災の 銘板12人追加 神戸で式典


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 来年1月に発生から29年となる阪神大震災の犠牲者らの名前を掲げた「慰霊と復興のモニュメント」(神戸市中央区)で17日、12人の銘板を加える式典が開かれた。遺族らは「いつまでも忘れない」と亡き人に思いをはせた。銘板に刻まれたのは5047人になった。
 兵庫県西宮市の佐々木美和子さん(65)は、1995年の震災で崩れた自宅の下敷きになり死亡した義父一孝さん=当時(70)=と義母明子さん=当時(65)=の銘板を地下にある「瞑想(めいそう)空間」の壁に取り付けた。
 一孝さんはおおらかな性格で明子さんは誰にでも優しかった。佐々木さんの実母と弟が震災前年に相次いで亡くなった際、義父母は「私たちがいる。一緒に頑張ろう」と励ましてくれた。銘板追加は3年前に亡くなった夫の念願だったという。