裏金疑惑に揺れる自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)と、二階派(志帥会)の事務所を19日、東京地検特捜部が家宅捜索した。自民党本部近くにある東京都千代田区平河町の両事務所に、ほぼ同時刻の午前10時ごろ、スーツ姿の特捜部の係官が次々と入った。疑惑を指摘された議員の地元からは、説明を求める厳しい声が上がった。 (1面に関連)
安倍派事務所のあるビル前では午前9時前、派閥の会計責任者の男性が出勤。約1時間後、特捜部の係官数人が現れ、事務所入り口に向かった。裏の「砂防会館別館」にある二階派事務所にもほぼ同時刻に係官十数人が捜索に入った。安倍派事務所で午後2時55分ごろ証拠品を積んだとみられるワゴン車が走り去った。
裏金疑惑を指摘された議員の地元では、説明不足に対する不満の声が相次いだ。官房長官を辞任した松野博一氏の地元、千葉県。ある男性県議は「『政府の立場』を理由に答えないのは駄目だと思っていた。正直になれ、と言いたい」と不満げに話す。
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最大派閥に係官次々 自民裏金疑惑 議員地元で批判も
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琉球新報朝刊