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最大派閥に係官次々 自民裏金疑惑 議員地元で批判も


最大派閥に係官次々 自民裏金疑惑 議員地元で批判も 自民党安倍派の事務所が入る建物から出る証拠品を積んだとみられるワゴン車=19日午後2時54分、東京都千代田区
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 裏金疑惑に揺れる自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)と、二階派(志帥会)の事務所を19日、東京地検特捜部が家宅捜索した。自民党本部近くにある東京都千代田区平河町の両事務所に、ほぼ同時刻の午前10時ごろ、スーツ姿の特捜部の係官が次々と入った。疑惑を指摘された議員の地元からは、説明を求める厳しい声が上がった。 (1面に関連)
 安倍派事務所のあるビル前では午前9時前、派閥の会計責任者の男性が出勤。約1時間後、特捜部の係官数人が現れ、事務所入り口に向かった。裏の「砂防会館別館」にある二階派事務所にもほぼ同時刻に係官十数人が捜索に入った。安倍派事務所で午後2時55分ごろ証拠品を積んだとみられるワゴン車が走り去った。
 裏金疑惑を指摘された議員の地元では、説明不足に対する不満の声が相次いだ。官房長官を辞任した松野博一氏の地元、千葉県。ある男性県議は「『政府の立場』を理由に答えないのは駄目だと思っていた。正直になれ、と言いたい」と不満げに話す。