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大坂被告に懲役20年 東京地裁 渋谷暴動、発生52年


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 1971年の東京・渋谷暴動事件で警察官に対する殺人など五つの罪に問われた過激派「中核派」の活動家大坂正明被告(74)に東京地裁(高橋康明裁判長)は22日、懲役20年(求刑無期懲役)の判決を言い渡した。被告側は全面的に無罪を主張。発生から52年が経過し、公判は当時の供述調書や目撃情報と法廷での証言の整合性や信用性が争われて1年以上に及んだ。
 事件は大坂被告が72年に指名手配され、45年以上の逃亡を経て2017年に逮捕される異例の経過をたどった。公判で警察官の殺害には関与していないなどと主張した。
 渋谷暴動事件は米軍駐留を認めた沖縄返還協定の調印に反対する学生らのデモ隊が暴徒化、機動隊や派出所を襲撃した。