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「やっと」支援に安堵 初の物資到着に歓声 石川・珠洲 避難所に陸自輸送


「やっと」支援に安堵 初の物資到着に歓声 石川・珠洲 避難所に陸自輸送 石川県珠洲市立緑丘中で、震災後初めて陸上自衛隊の隊員から物資を受け取る避難者ら=5日午前
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 能登半島地震で300人以上が避難する石川県珠洲(すず)市立緑丘中には5日、震災後初めて水や食料品などの物資を載せた陸上自衛隊の車両が到着した。「やっと来たぞー」。被災者は歓声を上げ、避難所に運び込んだ。

 運営に当たる市の男性職員は「これまではボランティアが提供した食品や避難者が自宅から持ち寄った餅などでしのいでいた。ようやく物資が届き始めた」と安堵(あんど)。陸自隊員は「市内の孤立地域にもヘリコプターで運んでいる」と話した。

 この避難所には電気が通り、ストーブやエアコンなどの暖房器具も使えるが、夜の寒さを訴える人は多い。1日から滞在する無職の女性(69)は「人が出入りして戸が開くたびに、冷たい風が入る。週末から雪が降る予報で、冷え込みが心配だ」と語った。

 珠洲市立飯田小に設けられた避難所では、Wi―Fiが開通した。ゲームをしようとスマートフォンを使っていた小学5年の男児は「昨日までは友達と鬼ごっこをしていた。遊ぶものが増えてうれしい」と笑顔を見せた。
(共同通信)