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「娘や」無念の対面 石川穴水 倒壊住宅で5人発見


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 能登半島地震による土砂崩れで、11人と一時連絡が取れなくなった石川県穴水町の倒壊した住宅では、7日も消防隊員が捜索を続けた。見守った寺本直之さん(52)によると、5人が見つかり、対面。「顔を見たら娘やと思った。怖かったやろうな」と涙ながらに語った。
 みぞれが降る中、重機や手作業で掘り進められた。現場近くでブルーシートが広げられると、確認のため寺本さんを呼ぶ拡声器の声が響いた。
 寺本さんは、5人は子どもや親族だったと説明。「12月31日まで普通に生活していたのに、みんないなくなってしまった」とぼうぜんとした様子。遅れて合流するはずだった自分だけが助かったことに「生と死の境界線て、何なんですかね」と声を絞り出した。