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道路寸断、依然3100人孤立


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 石川県で最大震度7を観測した能登半島地震は9日、道路の寸断などで支援に影響が出ており、依然として約3100人が孤立。9日午後5時59分ごろに新潟県長岡市で震度5弱の地震があり、石川県の輪島、珠洲(すず)両市で震度4を観測。10日にかけて大雨警報が出る可能性があり、県は警戒を呼びかけた。
 避難所にいるのは2万6千人以上。感染症が拡大し、発熱患者が医療機関に殺到している。被災地の自衛隊員は、約6100人から約6300人へと増強された。総務省は、被災自治体への特別交付税約100億円の交付を前倒しする。
 約200棟以上に延焼し、全域が焼失した輪島市の観光地「輪島朝市」では、約100人態勢の大規模捜索が実施された。道路が寸断されて消火活動が進まなかったとみられる。捜索は今後数日間実施する。
 死者数は自治体別に輪島市81人、珠洲市91人、穴水(あなみず)町20人、七尾市5人、志賀町2人、能登町2人、羽咋(はくい)市1人。情報が錯綜(さくそう)して事務処理が追い付いておらず、安否不明者の人数が変動する状況が続いている。