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「自治壊すな」 ゲート前


「自治壊すな」 ゲート前 新基地建設に抗議し、座り込む市民ら=9日、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古の新基地建設で、大浦湾側の着工準備が始まった9日、埋め立て予定地に近い米軍キャンプ・シュワブゲート前では市民らが「違法工事をやめろ」「新基地はいらない」と抗議の声を上げた。
 埋め立てに使うと思われる石材や機材を積んだダンプがキャンプ・シュワブ内に入る一方、市内外から訪れた市民らはこの日は午前9時から3回にわたってゲートの近くに座り込んで道をふさぎ、工事を遅らせる抗議行動を実施した。延べ約40人が参加した。
 抗議行動に参加した金城武政さん(67)=名護市辺野古=は「山を壊し海を壊す埋め立て工事は許されない。いずれ頓挫する難工事だと思う。環境を壊すと元に戻せない」と工事の中止を訴えた。
 那覇市から参加したピアノ講師の具志堅みな子さん(72)は「代執行で埋め立てることで、地方自治が壊れ、国が壊れていくのではないか」と政府の強行を批判した。