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漏水修理を中断 23日までは断水なし


漏水修理を中断 23日までは断水なし
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 名護市の久志浄水場から西原町の西原浄水場へ水を送る導水管の途中で漏水が発生した問題で、県企業局は18日午後5時に着手した修繕工事について、導水管内の排水が十分にできないとして19日に中断した。工法を検討し、23日に対策本部会議を開く。次回の会議までは工事を再開しない予定で、その間は生活用水や工業用水の断水は発生しない。 (2、5面に関連)

導水管排水できず
 うるま市昆布の導水管には約4センチのだ円形の穴が空き、目測で1時間に10トン程度の水が漏れている。穴をふさぐ作業に着手するには水圧を下げるために管内の水を抜く必要があった。
 導水管には何カ所か流れる水を止める「制水弁」があり、漏水した部分を挟むように制水弁を閉めようとしたが、石川浄水場と漏水部分の間の制水弁が完全に閉まらなかった。
 さびなどによって完全に閉まらなかった可能性も考えられるという。
 企業局は、水を止めずに作業する方法や、石川浄水場より上流にある制水弁を閉めて排水し作業する方法なども検討しているが、石川浄水場に流入する原水の量が大幅に減り水の供給への影響が大きくなる恐れがあり、慎重に検討を進めている。
 県企業局は19日に那覇市の県庁で会見を開き、松田了企業局長が「県民、市町村、事業者の皆さんに多大なるご迷惑をおかけし、心よりおわび申し上げる」などと謝罪した。
  (沖田有吾)