有料

防犯カメラに女と男性か 足立死体遺棄 住宅内に複数刃物


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 東京都足立区の住宅で住人夫婦の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された女(30)が事件後、自宅マンションのごみ捨て場に血痕の付いたごみを捨てた際、防犯カメラに外国人男性とみられる人物と一緒にいる様子が写っていたことが20日、捜査関係者への取材で分かった。現場の住宅周辺の防犯カメラにも遺棄された疑いがある16日に女と一緒にいる不審な人物が写っていた。
 警視庁千住署捜査本部は、防犯カメラに写った人物も事件に関与した可能性があるとみて調べている。住宅内で、外部から持ち込まれた可能性がある刃物が複数見つかり、1本に血痕が付いていたことも判明した。
 女は夫婦の30代長男の元交際相手で、足立区のフィリピン国籍、モラレス・ヘイゼル・アン・バギシャ容疑者。長男に数十万円の借金があったことも分かった。長男は16日夜に110番した後、駆け付けた捜査員に「貸した金が返されずトラブルになっていた」と説明。昨年、千住署に同様の相談もしていた。
 19日未明に逮捕されたモラレス容疑者は、福島県のホテルで身柄を確保されていた。「私は知りません」と否認している。捜査本部は20日、容疑者を送検した。死亡の経緯を知っているとみて、借金との関連も調べる。
 夫婦は自営業高橋徳弘さん(55)と妻希美江さん(52)。遺体は18日に3階建て住宅の1階洗面所床下の収納スペースと地面の間で見つかった。