政府と鹿児島、熊本両県は21日、他国から武力攻撃を受ける事態を見据え、鹿児島県の屋久島で住民を九州本土に避難させるための実動訓練を実施した=写真。政府は特定の事態は想定していないとするが、中国の軍事力強化が念頭にあるとみられる。
訓練は、関係が悪化した国から攻撃される可能性があるとして、政府が「武力攻撃予測事態」を認定。国民保護法に基づき熊本県内や鹿児島市内に避難するよう指示したとの想定で行われた。
訓練を見守った漁師の男性は「戦争に備えた訓練をしなくても済むよう外交に力を入れてほしい」と困惑した様子で話した。
有料
攻撃想定避難 屋久島で訓練
この記事を書いた人
琉球新報朝刊