宮古集団参拝で　抗議声明手渡す　市民団体、陸自に

　【宮古島】ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会が、１月上旬に陸上自衛隊宮古島駐屯地の隊員約２０人が公用車を使用して市内の神社を参拝したと発表した件で、同連絡会のメンバーは２２日、同駐屯地を訪れ、集団参拝に抗議する声明文を手渡した＝写真（提供）。対応した同駐屯地の担当者は「上級部隊から事実確認を受けていることから、回答は差し控えたい」と述べるにとどめた。
　声明文を手渡した清水早子共同代表は「参拝に行った隊員の中には、上司の誘いを断れずに参加した人もいるのではないか。どのような経緯で参拝に至ったのか、自ら説明するべきだ」と話し、回答を控えた同駐屯地の対応を非難した。
　陸自隊員の参拝を巡っては、９日に小林弘樹陸上幕僚副長（陸将）ら数十人が時間休を取得して公用車で東京都の靖国神社を参拝したことが明らかになっており、宗教の礼拝所を部隊で参拝したり、隊員に参加を強制したりするのを禁じた事務次官通達に違反する可能性が指摘されている。　（友寄開）