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「命の海、壊さないで」 大浦湾着工2週間 石材投入に抗議


「命の海、壊さないで」 大浦湾着工2週間 石材投入に抗議 プラカードを掲げて新基地建設に反対する市民ら=24日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を巡り、沖縄防衛局が軟弱地盤の改良に向けて大浦湾側での工事に着手してから24日で2週間。この日も大浦湾側で海中への石材投入が進められ、米軍キャンプ・シュワブのゲート前では新基地移設に反対する市民が「命の海を壊すな」などと抗議した。
 時折小雨の降る寒空の下、午前9時前から午後3時過ぎまで、延べ123人がゲート前に座り込んだ。
 同日はコンクリートミキサー車18台を含む工事車両143台が基地内に石材や重機を運搬した。午後0時10分頃から2時半頃、海上の台船から重機で石材を海中に投入する作業が確認された。
 全国各地から学生や元教員なども訪れ、座り込みに加わった。樹木のせん定やメンテナンスをするアーボリスト(樹護士)でフォークシンガーの吉田省吾さん(38)=岡山県=は「日本に住む多くの人のしわ寄せが沖縄に来ている。今日ここで見聞きしたことを県外の人に伝えたい」と語った。
 (西田悠)