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犠牲者知人「当然」「悔しい」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 「当然の判決だ」「改めて悔しい」。青葉真司被告に死刑判決が言い渡されたことに、犠牲者の知人らはさまざまな反応を見せた。
 京都アニメーションの元社員で、アニメ専門学校講師上宇都辰夫さん(59)=大阪市=は自宅で死刑判決のニュースを見届けた。「当然だと思う」としつつ「亡くなった人は帰ってこない」と悲しさをにじませた。
 犠牲となったアニメ監督武本康弘さん=当時(47)=と高校で同級生だった会社員中浜貞治さん(51)=兵庫県たつの市=は、判決を傍聴しようと京都地裁を訪れた。「当たり前の判決」と受け止めた上で「武本君が生きていたら、どんなすごい作品を作ってくれていただろうか」と声を詰まらせた。
 事件で大やけどを負った被告の主治医を務めた鳥取大病院高度救命救急センター長の上田敬博さん(52)は京都市内で記者会見し「治療中の被告には、犯した過ちに向き合いなさいと一貫して言ってきた。可能なら(現在の)思いを聞きたい」と述べた。