「尚学学園」元副理事長の遺族ら、学園側と和解成立 高裁那覇支部 沖縄


「尚学学園」元副理事長の遺族ら、学園側と和解成立 高裁那覇支部 沖縄 福岡高裁那覇支部
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 沖縄尚学高校・付属中学校を運営する学校法人「尚学学園」の副理事長だった男性=当時(62)=が2020年に自死したのは、前理事長の父(93)らによるハラスメントが原因だとして、亡くなった元副理事長の長男(30)らが前理事長らに計約1億5千万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審は14日、福岡高裁那覇支部で和解が成立した。

 和解条項によると、前理事長らが訴えを起こした元副理事長の長男らに解決金5千万円を支払う。また和解の成立以降、双方が互いのほか、亡くなった元副理事長や学園などの名誉、信用、評判を違法に害しない約束などを確認した。

 昨年4月の一審那覇地裁判決は、前理事長らによる6件の不法行為を認めたが、自死との間に「相当因果関係があるとは認められない」として原告の請求を棄却していた。